花粉症 アレルギー

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花粉症の発症過程

アレルギーを発症するプロセスというのは発生源となるアレルゲンが異なるだけで、どのようなアレルギーでも同じプロセスをたどって発症します。わかりやすく、身近なアレルギー症状としての花粉症の発症過程を見ていきましょう。

 

スギ花粉は2万近くの分子量で構成されています。このような物質が体内に侵入するとBリンパ球がIgE抗体を大量に生産します。抗体ですから、次に花粉が侵入したときに排除するために機能するのが役割ですがこのIgE抗体は肥満細胞と呼ばれる鼻、喉、口、目、気管支などの粘膜に存在していて、その表面にはIgE抗体が結合してしまうかぎ穴のような穴があります。

 

IgE抗体が大量に生産されると、このかぎ穴にIgE抗体が結合し表面を覆った状態になります。この状態では花粉症を発症することはありませんが、ここに新たな花粉が侵入してきて肥満細胞に接触すると肥満細胞は破れて死んでしまいます。その際、肥満細胞の中に含まれているヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエンなどの成分を周囲にまき散らします。これらの成分は周囲の細胞に刺激を与えるため、粘膜が炎症を起こしてしまいアレルギー症状として自覚症状が出てしまいます。

 

これが花粉症の発症プロセスであり、花粉を鼻から吸い込めはクシャミや鼻水が止まらなくなりますし、目から入ると目がかゆくなったり涙がとまらなくなります。なお、肥満細胞が肥満と言われる理由は細胞内にヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質を大量に保持していて顕微鏡で見た際に真ん丸に太って見えるためです。

全てのアレルギーはアレルゲンの異なる同一の疾患である

現在、日本人の約30%の人は何らかのアレルギーを持っていて、花粉症やアトピ性皮膚炎ー、気管支ぜんそくなどのアレルギー疾患の症状を発症していると言われています。特にその傾向が顕著に表れているのが子供たちです。あるデータでは9歳までの子供たちのうち40%は何らかのアレルギー症状を持っていて苦しんでいるとあります。

 

これは一昔前では考えられなかったことで、子供たちの2人に1人がアレルギーを持っていると言ってもよい時代になっています。アレルギー症状は様々な症状をまとめて一括りにしているところがあり、皮膚疾患でもアレルギー、鼻水くしゃみでもアレルギー、咳き込んでもアレルギーという風に使い方が統一されていないので分かりにくいと思っている方もいるでしょう。

 

アレルギーとして表現される疾患は、原因物質(アレルゲン)は異なりますし、症状の出る場所も違います。見た目でも違いますから、一見すると別の病気のように見えてしまいます。これがアレルギー疾患を複雑にし治療を困難にしている原因でもあり、アレルギーだと気が付かないままに重症化する原因ともなっています。

 

「アレルギーが原因ですね、(とりあえず)お薬を出しておくのでしばらく様子を見てください。」というのが最初に医者から言われることが多いでしょう。そうなってしまうのは、アレルギーへの対処が非常にナーバスであり、簡単に答えを出すことが出来ない医者が多いからです。

全てのアレルギーの根本は同じ

アレルギー症状はそれぞれ異なるために、別の病気のように見えますが実際にはアレルギーが起こる仕組みというのはすべて同じです。驚くかもしれませんが、これは本当のことです。

 

お茶の葉で例えてみればわかりやすいですが、お茶には紅茶、緑茶、ウーロン茶、番茶など様々な種類があります。しかし、これらはすべて同じ木から作ることが出来ます(←ご存知でしたか?笑)。それはお茶の木から採った葉っぱをどのように処理したかで、お茶の種類が違ってくるからです。

 

アレルギーも同じで、見た目にはいろんな症状を発生させていますが体内で起こっていることは基本的にすべて同じになっています。要するに体のどの部分でアレルギー反応を起こしているかによって、その症状が異なり発症する部位が違ってくるわけです。

 

アレルギーが発症する仕組みと、その対処法を明らかにすることで解決が困難だと思われていたアレルギー疾患に対処できることが分かってきました。従来型の西洋医学的なアプローチだけでは限界があることを、アレルギー疾患は訴えています。西洋医学のアレルギー対策として最も有効とされているのがステロイドを主とする薬剤です。しかし、これは一時的な対処療法でしかなく根本的治療にはなりません。そこで考えられているのが、一時的な対処ではなく根本的な治療を行うためには西洋医学ではない別のアプローチがあるのではないかということです。

 

それは体の中に元々ある免疫システムを高めることで、体の内側から浄化していこうという取り組みです